平成 30 年度(春季)研究大会の報告
平成 30 年度(春季)研究大会は、平成 30 年 6 月 9 日(土)午前 10 時から午後 5 時 40 分 までの間 、政策研究大学院大学(東京都港区六本木)の想海樓ホール及び研究会室において実施しました。(参加者数 140 余 名)
今年度の(春季)研究大会は、昨年 度 と同様、午前の部と午後の部を設けて、午前の部は同じ時間帯に、部会 1 「日本の安全保障」並びに部会 2 「自由論題」の二つの研究報告部会を行いました。
部会1では、福田潤一法政大学大学院兼任講師の司会のもと、 4 名の空、海、陸幹部自衛官研究者による日本の安全保障にかかわる重要且つ多様な視点からの報告が行われました。部会 2 では、小谷哲男明海大学准教授の司会により、報告及び「公募」に応募された 3 名の会員による個別的かつ専門的な報告がなされました。両部会ともそれぞれフロアからの活発な質疑応答があり、充実した研究部会となりました。
部会1 部会 2
午後の第 11 回公開シンポジウムでは、前段「再燃する中東の対立構造 -トランプ米政権のイラン核合意の離脱とその影響-」と後段「特別講演:最近の朝鮮半島情勢について」が行われました。
前段では、司会兼任の立山良司防衛大学校名誉教授、アメリカの視点から高橋和夫先端技術安全保障研究所会長、イランの視点から田中浩一郎慶應義塾大学教授、イスラエルの視点から出川展恒 NHK 解説委員、そして中東危機の構造分析について池田明史東洋英和女学院大学学長の 5 名によるパネリスト報告が行なわれ、その後パネルディスカッションに移行し、活発な議論が行われました。
シンポジウム会場 パネリスト5氏
後段では、小此木政夫当学会副会長が、「北朝鮮核危機とサミット外交」と題して、喫緊の課題である朝鮮半島情勢について報告を行い、真に時宜に適した中身の濃いシンポジウムとなりました。
小此木政夫会員
研究大会終了後、政策研究大学院大学の 1 階食堂において報告者等を囲んで意見交換会(懇親の会)が開催され、参加者相互に熱心な意見交換が行われ、午後 7 時に散会しました。
意見交換会